日本記録更新の大迫傑「オリンピックは順位が大事」

<陸上:シカゴマラソン>◇7日◇米イリノイ州シカゴ◇42・195キロ

3位の大迫傑(27=ナイキ)は2時間5分50秒で日本記録を更新し、レース後に報道陣の質問に答えた。

-すばらしい日本記録でした

大迫 前半遅かったので(日本記録は)難しいかと思った。後半(ラップを)上げていくことができたので、ラスト1マイル(約1・6キロ)で行けるかなと。

-雨や風など条件はどうでしたか

大迫 風がところどころ吹いたのと、ペースの上げ下げがかなりあった。力を出し過ぎないように、ついていこうと思った。

-37キロ過ぎで、腰に手をやっていたが

大迫 マラソンに「差し込み」はつきもの。痛くなる前に対処できたので、よかった。

-終盤の走りでは、4分台も期待できましたが

大迫 長い目で見れば無理な記録とは思わないけれど、それよりも今日前を走った2人にどう勝つか。そのために、どう準備するかというのが大切。

-記録よりも勝負、ですか

大迫 オリンピックに出られるとしたら、そこでは記録に意味はない。大事なのは順位。勝負できる力をつけないといけない。

-(前回覇者でチームメートの)ラップ選手が「努力を見てきたので、うれしい」と話していましたが

大迫 いつも彼らの練習を見ているし、刺激を受けている。モチベーションにもなっている。彼らの存在があるからこそ、力をつけることができた。

-2時間1分台の世界記録(キプチョゲ=ケニア)について、どう思いますか

大迫 ただ、すごいというだけでなく、どう現実的な数字として考えるか。どうしたら、ああいう記録が出せるのか。僕だけではなく、みんながそう思えるかどうか。

-今後の予定は

大迫 まだ決めてはいないけれど、来年(2月)の東京マラソンは走りたいなと思っている。少し休みを入れて考えたい。