箱根も大本命の青学大、距離延び好都合へ/展望

全日本大学駅伝を制し胴上げされる青学大・原監督(撮影・奥田泰也)

<全日本大学駅伝>◇4日◇愛知・熱田神宮西門前-三重・伊勢神宮内宮宇治橋前(8区間106・8キロ)

青学大が史上初となる2度目の3冠に王手をかけた。5時間13分11秒で2年ぶり2度目の優勝を果たした。

箱根駅伝も青学大が大本命となる。例年、チーム作りは箱根駅伝から逆算しており、まだ選手の調子は上向く。長い距離を得意とする選手が多く、出雲、全日本より区間距離が延びるのも好都合だ。また金栗四三杯(MVP)を獲得した林、山登り5区を走った竹石ら前回の経験者も7人残る。現状、故障者もいない。インフルエンザなどのアクシデントがなければ、順当に5連覇を達成しそうだ。

対抗は横一線。駒大は前回12位とシード権を落としたが、予選会を断トツで通過。昨年のユニバーシアードでハーフマラソン金メダルを獲得した片西だけでなく、大崩れしない選手がそろう。東洋大は前回、1区区間賞で往路優勝に貢献した西山の調子が上がらないのが懸念材料。ただ10年連続3位以内と戦い方を熟知している。東海大はスピードはずば抜けるが、距離に不安がある。