リオ代表ウォルシュ・ジュリアン、強豪富士通入社へ

ウォルシュ・ジュリアン(2018年9月8日撮影)

16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)の陸上男子400メートル代表のウォルシュ・ジュリアン(22=東洋大)が4月1日から富士通に入社する予定であることが21日、分かった。

この日までに書類にサイン。富士通は90年の創部以来、92年バルセロナ五輪から7大会連続でオリンピック選手を輩出。伊東浩司、土江寛裕、塚原直貴、高平慎士らスプリント界をけん引した選手を生んだ実業団の強豪に、ジュリアンも籍を置く。拠点はこれまで通り東洋大となる。

日本人の母とレゲエミュージシャンであるジャマイカ人の父を持つ。400メートルでは国内最強の実力を誇る。自己記録は日本歴代7位となる45秒35。本格的な競技開始からわずか5年で、リオ五輪の舞台に立った。昨年の日本選手権400メートルでは2年ぶり2度目となる優勝。力強く前半でリードを奪う。大きなポテンシャルを秘め、20年東京五輪でも活躍を期待される。

富士通には16年リオ五輪男子3000メートル障害代表で今年の箱根駅伝では2区日本人歴代最高記録を作った塩尻和也(22)、同五輪の1600メートルリレー代表の北川貴理(22=ともに順大)も4月から加入する。

◆ウォルシュ・ジュリアン 1996年(平8)9月18日、ジャマイカ生まれ。3歳の時に日本へ。東京・東村山三中では陸上部希望も部員不足で廃部となり、バスケットボール部。埼玉・東野高2年時から本格的に400メートル。16年リオ五輪は400メートル4組6着。18年ジャカルタ・アジア大会は5位。175センチ、75キロ。