山県亮太27歳の誓い「年齢を感じられる1年に」

誕生ケーキと花束を贈られ、笑顔の山県(撮影・上田悠太)

陸上男子100メートルの山県亮太(26=セイコー)が27歳の誓いを立てた。9日、横浜市内で練習を公開。

10日は27歳の誕生日を迎え、ケーキと花束をプレゼントされた。

少し照れくさそうに笑いながら、「年齢的にもベテランの領域に入る。これまで以上に、経験をパフォーマンスにつなげて、いい意味で年齢を感じられる1年にしたい」と話した。

5月のセイコーゴールデングランプリ大阪の後は、スタート技術の改善に励む。上体が早く起き上がらないように意識し、うまく2次加速につなげるようにする。出場予定だった2日の布勢スプリントは欠場し、調整を優先させた。今季は本来の動きが出せておらず、最高は10秒11。タイム的には悪くはないが、周囲が好記録を連ねるだけに「もどかしい感じはある」という。

前回大会の王者として挑む日本選手権(博多の森陸上競技場)は「去年以上に厳しい戦いになる。どれだけパフォーマンスを上げていけるか。地に足をつけ、シーズンベストを狙っていきたい」。残り2週間。サニブラウン、桐生ら強いライバルとの戦いへ最善を尽くし、調子を上げていく。