やり投げ北口榛花が離れ業大会新!1投目で秒速達成

1回目で62メートル68の大会記録を更新した北口榛花は笑顔でガッツポーズ(撮影・梅根麻紀)

<陸上:日本選手権>◇第2日◇28日◇博多の森陸上競技場◇女子やり投げ

女子やり投げで、北口榛花(はるか、21=日大)が、1投目から大会新記録の離れ業を演じた。

博多の空に「いきま~す!」の声が響いた。北口がルーティンとしている大きなかけ声から助走に入った。豪快に右腕を振るうと、やりはぐんぐん伸びる。60メートルラインを超えて、大会記録62メートル36(12年海老原有希)を示す黄色いラインもオーバー。いきなり大会新の62メートル68をたたきだした。記録を確認すると、両手を振り上げるキュートなしぐさで喜びを示した。1投目で早くも優勝をぐっと引き寄せる“秒殺スロー”だった。

5月6日の木南道孝記念では5投目に従来の日本記録を50センチ以上も更新する64メートル36をマーク。東京五輪の参加標準記録64メートル00を上回る衝撃の一投だった。今冬にチェコへの短期留学などで開眼。優勝候補筆頭として臨んだ日本選手権でビッグスローを刻んだ。