女子マラソン中野円花「世界で戦う夢」五輪も視野に

会見を行った中野円花(右)と里内正幸監督(左)(撮影・南谷竜則)

9月27日にドーハで開幕する陸上世界選手権女子マラソン代表の中野円花(28=ノーリツ)が9日、兵庫・明石市の所属先の本社工場で会見を行った。

中野は15日に開催される20年東京五輪代表選考会「マラソン・グランドチャンピオン(MGC)」の出場有資格者だったが辞退した。男女とも五輪代表枠3人中2人が選出されるMGCよりも、今回の世界選手権を優先した。

「MGCと迷ったが、世界の舞台で戦うという小さいときからの夢をかなえたい」と緊張した表情で語った。現地の下見はしていないが、同じく世界選手権男子マラソン代表の川内優輝(32=あいおいニッセイ同和損保)が下見をした様子をアップしているSNSなどで情報収集。「なるべく足に負担をかけないようにしないといけない」と対策を練っている。

五輪代表の残り1枠の争いについては「いろんな経験をして次につなげたい」と、五輪出場も視野に入れていることを明言した。【南谷竜則】