瀬古氏「五輪で通用する選手選ばれた」収穫を強調

五輪代表を決め、表彰式で笑顔を見せる、左から女子2位の鈴木、1位の前田、男子1位の中村、2位の服部(撮影・狩俣裕三)

<陸上:マラソングランドチャンピオンシップ>◇15日◇明治神宮外苑発着42・195キロ

日本陸連は東京オリンピック(五輪)へ向けた収穫を強調した。

気温29度前後と本番と同じような気象条件下で、女子は夏マラソン経験者が代表に決まり、男子優勝者の中村も最終盤にペースを上げたことを評価。瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「暑さの中のレースで五輪でも通用する選手が選ばれた」とした上で「絶対に負けられないレースでプレッシャーに勝った経験は人間的にも成長する」と、MGCの効果についても言及した。

一方で次回以降のMGCの継続について河野匡長距離・マラソンディレクターは「同じことはできないが、さらに進化させることが我々の課題」と話した。