橋岡優輝 幅跳び8位入賞も「悔しさでいっぱい」

男子走り幅跳び決勝で8位入賞を果たした橋岡(撮影・河野匠)

<陸上:世界選手権>◇第2日◇28日(日本時間29日)◇ドーハ・ハリファ競技場◇男子走り幅跳び決勝

男子走り幅跳びで橋岡優輝(20=日大)が世界選手権では日本勢初となる入賞を果たした。7メートル97の8位に入った。

初出場で堂々の健闘。しかし、取材エリアでの橋岡の第一声は「悔しさでいっぱいです」だった。入賞しても、自分の力を最大限に発揮できなかったことを悔いた。「まだまだ力のなさを痛感させられた」「うまく自分の力をだしきれなかった」「自分の中で敵を作り出してしまった」と反省の弁が続いた。指導を受ける森長正樹コーチが持つ過去日本勢最高順位の9位を越えた。その事を聞かれても「恩師越えはよかったのですけど、僕の中では満足できていない」と話した。

とはいえ世界の舞台での悔しい経験は、今後の糧にする。「来年にはオリンピックが控えていますし、前年にこういう舞台を経験できたのは大きい。東京オリンピックで表彰台に立つとために、これから1年間、何をすべきか頭をフル回転させていきたい」。今後は海外の強豪が集う試合にも積極的に参戦をしていくつもりだ。

大会前に掲げていた「入賞」はクリアしたが、大会後に残った感情は悔恨だった。それが才能あふれる20歳には、何よりも成長を加速させる材料になる。