ネガティブ発言連発の高山峻野が国外日本最高記録

男子110メートル障害予選4組、13秒32の2着で準決勝進出を決めた高山(右)(撮影・河野匠)

<陸上:世界選手権>◇第4日◇30日(日本時間10月1日)◇ドーハ・ハリファ競技場◇男子110メートル障害予選

高山峻野(25=ゼンリン)は1台目で脚をハードルにぶつけ、バランスを崩すも、中盤以降で巻き返した。

今季世界最高記録の12秒98を持つホロウェイ(米国)に0秒10差に迫った。「思ったより日本と同じように走れた」と安堵(あんど)。出国前は「海外に行くと体調を崩す。行きたくない気持ちが強い」とネガティブ発言を連発していたが、国外日本最高記録を残した。世界大会で同種目日本勢初のファイナリストの期待も高まる。「タイム的にはちょっと厳しい。準決勝に行けて満足。目標は達成した。自分のレースをして楽しみたい」。謙虚で無欲な高山らしかった。