陸上男子短距離の山県亮太(27=セイコー)が23日、米フロリダ州のIMG合宿から帰国した。
今年は腰痛、気胸にも苦しみ日本選手権を欠場するなど苦難が続いた。「辛かったですけど、言葉にするならば、それも経験」。東京オリンピック(五輪)が開催される来年こそ「歓喜」に彩る。「最近、やったという気持ちになっていないので、そういう年にしたい」と語った。
合宿ではトレーニングに多くの時間を割き、落ちていた体重を戻ってきた。取り組み方も試行錯誤を重ね、飛躍できる手応えも感じている。「2020年へ向けて、足りないものも見えてきた。オリンピックに選ばれて、オリンピックで自己記録を出せるようにしたい」と語った。国立競技場も完成し、オリンピックのムードも高まってきた。「走りたい。気持ちが高まってきました」。12年、16年と五輪のシーズンに好調というジンクスがある。20年こそ主役に躍り出る。
世界選手権(ドーハ)はテレビで観戦していた。男子400メートルリレーは日本新記録を出したが、結果は銅メダルだった。「走りたかった」という気持ちと一緒に感じたのは「海外チームのレベルが上がっている」ということ。「金メダルを目指すには、もう少し日本のレベルを上げないといけない。その力になりたい」。今の日本の置かれた立場に危機感を覚える日本陸連の強化委員会は、男子400メートルリレーで金メダルを取る可能性を上げるために、個人の出場種目を100メートルか200メートルのどちらかに絞るよう要望している。山県は「考え方としてはありなのではないか」と理解を示した。