五輪代表の鈴木亜由子、初5区で55秒差逆転首位に

第40回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝) 積水化学の5区森智香子(左)を追い越し、トップに立つ日本郵政の5区鈴木亜由子(代表撮影)

<全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)>◇22日◇宮城県松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台(6区間42・195キロ)

東京オリンピック(五輪)女子マラソン代表の鈴木亜由子(29=日本郵政)は5区(10キロ)で力走を見せた。トップから55秒差の2位でタスキを受け取ると、森(積水化学)を約7・5キロ地点でとらえ、突き放した。32分18秒の好タイムで区間賞を獲得。「追いかける展開だったので、前半から前を積極的に追った。とにかくトップでタスキを渡したいと必死に走った」と振り返った。

これまでは3区までの前半区間を走ってきたが、今年は初めて後半区間の5区に配置された。「順位を決定づける大事な区間。いい流れで来ると思うので、それを(アンカーの)6区につなげたい」と話していた通り、連覇を目指すチームを勢いづけた。

1月に右太もも裏の肉離れを発症。コロナ禍もあって苦しい日々を送ってきたが、あらためて実力を示した。