日本新の鈴木 東京五輪の出場可能性ゼロ 特例なし

日本新記録をマークし、びわ湖毎日マラソン大会を制した鈴木健吾(撮影・上田博志)

<陸上:びわ湖毎日マラソン>◇28日◇滋賀・大津市皇子山陸上競技場発着(42・195キロ)

「最後のびわ湖」を鈴木健吾(25=富士通)が日本新記録で制した。2時間4分56秒で初優勝を果たし、大迫傑(ナイキ)が20年東京マラソンでマークした日本記録の2時間5分29秒を更新した。

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男女マラソンの東京五輪代表は19年9月の「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」などで中村匠吾、服部勇馬、大迫傑の3人の代表と、大塚祥平、橋本崚の2人の補欠が決まっている。MGCで鈴木は7位だった。

びわ湖で日本新を出したとはいえ、特例として再考されることはない。中村はびわ湖、服部は昨年の福岡国際と、予定していたマラソンを欠場した。日本陸連の瀬古利彦強化戦略プロジェクトリーダーは「(代表選手に)スイッチが入るのではないか。東京五輪に向けても、いい道筋を作ってくれた」と話した。