長距離の松宮隆行が引退 北京五輪代表、指導に専念

全日本実業団対抗駅伝の6区を走る松宮隆行(愛知製鋼提供)

陸上の愛知製鋼は3日、陸上男子5000メートルの元日本記録保持者の松宮隆行(41)が現役を引退すると発表した。元日の全日本実業団駅伝では40歳にして、通算20回目の出場を果たすなど長きにわたり活躍。これまで選手兼コーチだったが、今後は指導に専念する。

松宮は「皆様からの温かい声援によりここまで競技を続けることができました。誠にありがとうございました。今後も、愛知製鋼陸上競技部への変わらぬご声援、どうぞよろしくお願いいたします」とコメントした。

松宮は秋田・花輪高を卒業後、コニカミノルタに入社。08年北京オリンピック(五輪)にも5000メートルと1万メートルで出場した。15年から愛知製鋼に移籍。昨年は5000メートルで、13分58秒61をマーク。自己ベストは07年の13分13秒20秒だが、40歳以上では日本初の13分台を出していた。昨年の中部実業団対抗駅伝、今年の全日本実業団駅伝にも出場するなど、40歳を過ぎてもチームの戦力になっていた。