青森山田・伊藤、福士の県記録破る 高校ランク3位でV/1500メートル

女子1500メートルで仙台育英・米沢(右)に競り勝ち優勝した青森山田・伊藤

<東北高校陸上>◇20日◇岩手・北上総合運動公園陸上競技場◇女子1500メートル

女子1500メートル決勝は、伊藤瑠音(青森山田3年)がライバル米沢奈々香(仙台育英3年)との一騎打ちを制し、今季高校ランク3位に浮上する4分21秒19の青森県新記録で初優勝を飾った。

青森山田の伊藤が駅伝でもライバル関係にある仙台育英・米沢とのエース対決を制した。スタートから2人で抜け出し、米沢にプレッシャーをかけながら追走。最後の直線で仕掛け、ゴール直前、100分の8秒差で差し切った。昨季、日本選手権2位の米沢に競り勝ち、過去4大会連続オリンピック出場の郷土の大先輩、福士加代子(39=ワコール)が保持していた県記録を0秒42短縮した。伊藤は「ラスト100メートルまでついていけばチャンスはあると思っていました。タイムのことは考えていませんでしたが自己ベストだったのでうれしい。自信になりました」と笑顔で振り返った。

今季高校ランキングでもレース前の全国5位から3位に浮上。留学生を除く日本人ランクでも米沢に続く2位につけた。大会最終日の明日22日は3000メートル決勝にも出場する。さらに中2日でU-20日本選手権(大阪・ヤンマースタジアム長居)にも挑戦する。伊藤は「またベストを出せるように粘ってラストに切り替えたい。インターハイも初めてなので3000メートルでもいけるようにしてベストを尽くして入賞を目指したい」と福士に続く「新みちのく爆走娘」継承を目指す。【佐々木雄高】