【織田記念】後藤夢、1500m優勝も「理想とほど遠い」 日本選手権へ向け「ドンと構えて」

織田幹雄記念国際陸上競技大会 女子1500メートル 1位でゴールする後藤夢(撮影・加藤孝規)

<陸上:織田記念国際>◇29日◇エディオンスタジアム広島◇女子1500メートル決勝

今年2月のアジア室内陸上(カザフスタン)で女子1500メートル銀メダリストの後藤夢(23=ユニクロ)が同種目に出場し、4分18秒06で優勝した。「今回は最低限勝ち切ることを目標にしていたので、それが達成できたのは良かったですが、自分の理想とは程遠いです」と振り返った。

序盤からペースメーカーの後ろにつけ、ハイペースでレースをけん引。道下美槻(立教大)の猛追を受ける中、先頭を譲らずにそのままフィニッシュした。

残り250メートルでスパートをかけることを目標に据えているが、今季はなかなか実践できていないという。「イメージはできているんですけど、そこまでに余力をためられていない。練習でもできていないことなので、試合でもやっぱりできないのかなと思う」と反省の言葉を並べた。

6月上旬の日本選手権へ向け、5月上旬には米国でのレースに出場する。「タイムも大事なんですけど、順位も大事になってくる」と位置づけ、「海外の速い選手とも一緒に走るので、そこで力を借りながら、ビビらずにドンと構えて走れるようにしたい」と見据えた。