【陸上】ケンブリッジ飛鳥1年9カ月ぶりレース 10秒53で予選敗退も充実感「1歩踏み出せた」

木南道孝記念陸上競技大会 男子100メートル予選 6着で予選敗退したケンブリッジ飛鳥(撮影・藤尾明華)

<陸上:木南道孝記念>◇第1日◇6日◇ヤンマースタジアム長居

16年リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー銀メダルのケンブリッジ飛鳥(29=ナイキ)が1年9カ月ぶりのレースに臨んだ。

男子100メートル予選3組に登場して、追い風1メートルの条件下で10秒53。同組6位で敗退となったが、21年8月の日大記録会以来となるレースを終えた。

「準備も100パーセントじゃなくて、タイムもいまいちでしたが、1歩踏み出せた」

目標としていた10秒3台には届かなかったが、充実感を漂わせた。

ケンブリッジは、21年6月の日本選手権で準決勝敗退。目標の東京五輪に届かなかった。昨年4月には交通事故に巻き込まれるアクシデントもあって、試合出場はなし。その後も右の股(こ)関節に痛みがあり、なかなかトレーニングを積むことができなかった。

今大会に向けて、2週間前からスパイクを履いて練習。「(練習で)大学1年生にぶち抜かれてます」と苦笑い。練習も自分が望む半分程度しかこなせていないが、やっとスタートラインに立つことができた。

今月31日に30歳になる銀メダリストは「おじさんになって帰って来ちゃいました」とジョークを飛ばした。

「この2年間苦しんだので。でも東京五輪を逃して、切り替える意味でもいい時間だったかもしれない。パリ五輪に向かっていきたい」と決意を示した。【益田一弘】