【陸上】常盤木学園・千葉安珠3冠達成 1600mリレーで失速も「悔しさ出てきて」意地の先着

女子1600メートルリレーでバトンをもらい走り出す常盤木学園のアンカー千葉(撮影・山田愛斗)

<東北高校陸上>◇18日◇NDソフトスタジアム山形◇女子1600メートルリレー、200メートル

常盤木学園(宮城)の千葉安珠(あんじゅ、2年)が3冠を達成した。前日までの女子100メートル、400メートルリレー制覇に続いてアンカーの大役を担った1600メートルリレーを3分53秒97で優勝。この日の200メートルはトップと0秒31差の24秒08(追い風3・4メートル=参考記録)で2位となったが、最終種目で有終の美を飾った。

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千葉が3冠に輝き、「安珠スマイル」で締めた。最終種目の女子1600メートルリレー決勝はアンカーで出場。3走・浅野結(ゆい、3年)からトップでバトンを受け取り、「3人がつないできた分を絶対に無駄にはできない。2位でゴールは絶対にダメ」と前半から果敢に攻めた。ところが、後半は徐々に失速。残り30メートル付近、200メートル決勝で競り負けた秋田令和・三浦夏恋(3年)に並ばれる。「200の悔しさが急に心の中に出てきて、バババといけました」と、意地で前に出て、0秒11先着した。

右手甲には「カワイイあんじゅ 強気であせらず」などと先輩にメッセージを書いてもらい、それを力に変えた。「マイル(リレー)のリーダー」板橋瑠花(3年)が前日の準決勝で負傷。決勝欠場のアクシデントがあった。「瑠花先輩がいなかったのは初めてで、すごく心細かったですが、しっかりカバーしないといけない」。板橋不在も1歩前に出る原動力になった。

ハードスケジュールを乗り越えた。今大会は4日間で100メートル、200メートル、400メートルリレー、1600メートルリレーに出場。計11レースで短距離選手ながら計2000メートルを走破した。全国高校総体(インターハイ)は4種目に出場予定だ。1600メートルリレーは2年前に3位の先輩たちがマークした3分45秒57に照準。上位入賞を現実的な目標にする。千葉は「マイル(の優勝)も狙っていますが、まずは必ず(100メートル、200メートル、400メートルリレーの)3冠を達成したいです」。東北陸上界のニューヒロインが、全国でもとびきりの笑顔を咲かせる。【山田愛斗】

▽1走・細谷真優(3年)「個人的には1走から飛び出して、チームを1位に持っていきたかったが、きちんとバトンをつなぐことができてホッとしています」

▽2走・大槻ゆめ(3年)「前のチームとの差が開いていたので、2走の自分がもっと詰めて、3走、4走に負担をかけないためにも抜かせれば良かったです」

▽3走・浅野結(3年)「マイル(リレー)は4日間のラストで大事にしていた。4走の安珠がラストで粘り優勝でき、チーム全員で戦えた、いいレースでした」

▽4走・千葉安珠(2年)「先輩たちが確実に1位でバトンを渡してくれると信じていた。最後は追いつかれてしまったが、気持ちだけで逃げ切りました」

○…女子200メートル 秋田令和の三浦夏恋(3年)が追い風3・4メートルの中、23秒77をマークし2位に0・3秒以上の差をつけて優勝。三浦は「冬から今年のインターハイを見据えて、東北大会で1位になることが必要だと思っていた。しっかり勝ち切れてすごくホッとしています」と振り返った。