10月15日開催の24年パリオリンピック(五輪)マラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(東京・国立競技場発着)まで100日となった7日、都内で出場選手発表会見が行われた。
初出場となる細田あい(27=エディオン)が登壇し、陸上界の“レジェンド”たちから金言を授かった。
細田は昨年10月2日のロンドンマラソンで2時間21分42秒をマークし、MGCに出場する女子選手では持ちタイムでトップに立つ。ただ、「勝たなきゃいけないレースでは緊張をしてしまう」と精神面で課題を感じている。会見中に、ともに登壇した有森裕子さん、高橋尚子さん、瀬古利彦さんへ「どういう気持ちで(レースに)臨んでいましたか?」と質問した。
92年バルセロナ、96年アトランタ五輪でメダルを獲得した有森さんは「緊張できない人生を送るより、緊張できる人生を送っていることの楽しさに心を切り替えて、今やらないことを1つ1つやってきた。その確認をスタートラインに立った時にできたら、緊張は最高の力になると思っていました」と回顧。瀬古さんが「自分で自分を褒めたいくらい練習すればいいんだね?」と、有森さんの96年アトランタ五輪での言葉で切り返すと、高橋さんが「その通りです!」と呼応した。
その高橋さんも、金メダルを獲得した00年シドニー五輪を回想。「97年の世界陸上では緊張でカチカチだったんですけど、五輪があった3年後は踊っていたんです」と打ち明け「自分がしてきたこと以上のことを求めないようにしようとした」と、平常運転を心がけるようになった過去を振り返った。
先輩たちの思考法に触れた細田は、この日が七夕とあり、赤色の短冊に「パリ五輪の切符を勝ち取る」としたためた。男女の代表は各3枠で、10月のMGCで男女上位2人を代表に内定し、MGCファイナルチャレンジで3人目の代表選手を決定する。
これからの100日へ「自分の力を出し切れる準備が必要。距離を踏んだり、監督が出してくださったメニューに打ち込んだり、プラスアルファで走り込みやウエートをしたりと、コツコツやっていくことがMGCにつながっていくと考えている」と意気込んだ。