“アレ”日本記録更新の前田穂南、阪神で好きな選手は?「そこまでファンではないです」と苦笑い

日本記録更新から一夜明けて会見に応じる前田穂南

28日の大阪国際女子マラソンで、19年ぶりに日本記録を更新した前田穂南(27=天満屋)が一夜明けた29日、大阪市内で記者会見した。

2時間18分59秒の日本新記録で日本人トップの2位となった前田は、オリンピック(五輪)へは21年東京に続き、今夏のパリ大会の代表入りに大きく前進した。

この日、小さな声ながら時折、笑顔も見せた前田は「なかなか、女子マラソンの記録が更新されなかったので、19年ぶりに更新できたのは、すごいよかったかなと思う」と喜び、最速ランナーの称号については「うれしいです」と照れ笑いした。

兵庫・尼崎市生まれで、両親が阪神ファンという一家で育った影響で、大阪国際での目標を「アレ(日本記録)」に設定していた。

その理由を改めて問われたヒロインは「阪神の岡田監督がアレという言葉を使った時に、いいなと思って、使わせてもらった」と説明。その効果については「はい(=あった)」と返答。阪神で好きな選手については、「そこまでファンではないです」と苦笑いした。

今後の予定は決まっていないといい、五輪代表の合否が出る3月10日の名古屋ウィメンズまでは「何も考えずに待っておきます」と、自然体を強調。さらなる記録更新については「まだまだ出るタイムだと思うので、また挑戦したい」と意欲を隠さなかった。

◆パリ五輪女子代表 日本は3枠あり、昨年のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で優勝した鈴木優花(第一生命グループ)、2位の一山麻緒(資生堂)が既に獲得。残り1枠は、大阪国際か3月10日の名古屋ウィメンズで、日本陸連が設定した2時間21分41秒をクリアした上で最速の選手がつかむ。