【大阪マラソン】4位吉田祐也、自己ベスト更新もパリ五輪アウト「世界陸上に切り替えていく」

一斉にスタートするランナーたち(撮影・加藤哉)

<陸上:大阪マラソン>◇25日◇大阪府庁前~大阪城公園(42.195キロ)

男子の吉田祐也(26=GMOインターネットグループ)は、対象者では最上位となる2時間6分37秒の4位に入ったが、日本陸連が設定した2時間5分50秒を突破できず、今夏のパリ・オリンピック(五輪)代表はならなかった。

23歳で2度目のマラソンとなった20年福岡国際で、当時日本歴代9位に入る2時間7分05秒で優勝。今回は五輪の夢こそかなわなかったが、28秒も自己ベストを更新した。

「(雨天の)悪条件だったが、自己ベストを30秒ぐらい更新できた。自分自身の殻を破る意味ではよかったと思う」

初の五輪代表を懸け、昨年10月の「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」に出場も、2時間19分47秒の50位と惨敗。優勝して五輪を決めた小山直城(ホンダ)とは11分近い大差をつけられた。

「MGCの結果から考えると、ここまであきらめずによく挑戦できた。コツコツ積み重ねた結果が、自己ベスト。この結果を受け止めて(来年開催の)東京世界選手権に切り替えていければいい」。この日、五輪に向けた強化のために出場した3位小山とは4秒差だった。

東農大三から進学した青学大では、初出場となった4年時の箱根駅伝で4区区間新を獲得。さらに卒業目前の別府大分で初マラソンに挑戦し、日本勢トップの3位に入った。卒業後は引退予定だったが、内定企業への入社を辞退し、GMOインターネットグループで競技を続けてきた。