【陸上】東京学館新潟・秋沢理沙、涙の復活V「大勢の人に支えてもらった」女子200m県高校新

女子200メートル決勝 県高校新記録で優勝し3冠獲得した秋沢

<新潟県高校総体陸上競技>◇最終日◇24日◇デンカS

東京学館新潟の秋沢理沙(2年)が、短距離3冠を県高校新記録で締めくくった。

女子200メートル決勝は24秒26を記録して優勝。従来の県高校記録を20年ぶりに0秒08更新する快走を見せた。22日の400メートルリレー、23日の100メートルと合わせて短距離3冠を獲得した。男子200メートルは佐藤克樹(東京学館新潟2年)が20秒98の大会新記録で優勝して男女アベックVを飾った。

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秋沢は、滑らかに加速した。コーナーを抜けると、後続を引き離して最後の直線は独り舞台。柔らかい股関節を、ダイナミックに使ってぐんぐん前に出た。電光掲示板のタイムを見ながらフィニッシュした。20年ぶりに県高校記録を更新する24秒26。「記録より順位。タイムは狙っていなかった。まさかここで出せるとはビックリです」。短距離女王は満面の笑みだった。

吉田中2年時、全国中学大会(全中)200メートルを制した。中3の県大会では、県中学新記録の24秒38をマーク。ところが、その後は故障が続いた。中3の北信越大会で右太もも裏の肉離れ。リハビリをして試合に出ると、同じ患部を再び痛める悪循環に陥っていた。父でもある田村和宏監督(45)は「何度も治療に連れて行った。苦しい思いをしているのも知っている。つぶれてもおかしくなかったけれど、くじけなかった」。苦境を脱して完全復活した次女を手放しでほめた。

「大勢の人に支えてもらった」。そう話したときだけ、秋沢は目を真っ赤にはらして声を震わせた。復活を支えたもうひとつの要因は、全国大会で勝つ喜びを知っているから。「走りたいという気持ちが支えた。戻ってきた、という感じ」。復活の意思を捨てずに苦しい時期を過ごし、新記録達成につなげた。中2の全中で優勝した200メートル。高2のインターハイで中学時代の再現を狙っていく。【涌井幹雄】

 

▽女子200メートル決勝 (1)秋沢理沙(東京学館新潟)24秒26=県高校新、大会新(2)花沢心(新潟商)24秒82(3)斉藤亜海(長岡大手)24秒82