【陸上】日本選手権男子400mで異例事態…佐藤風雅の失格→優勝に訂正 原因は規則解釈の誤り

会見で説明する日本陸連事務局長の鈴木英穂氏(左)と同競技運営委員長の鈴木一弘氏(撮影・藤塚大輔)

日本陸連は25日、都内で緊急会見を開き、7月6日の日本選手権男子400メートル決勝の結果を訂正したと発表した。

24年パリオリンピック(五輪)代表の佐藤風雅(29=ミズノ)が失格となっていたが、同連盟のルールの解釈に誤りがあったため、優勝に変更となる。大会後に判定が覆るのは異例。9月の世界選手権東京大会(国立競技場)へ向けた世界ランキングのポイントも加算される見込みとなり、3大会連続代表入りの可能性も高まった。

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日本選手権が閉幕した7月6日から50日。日本陸連によって、結果訂正が発表された。佐藤は300メートル付近でレーン内側に侵入したため、失格と判定されていたが、所属先のミズノが陸連事務局に抗議。その結果、大会主催者側に競技規則の解釈に誤りがあったとして失格は取り消しとなった。45秒28の1着で入線していた佐藤は優勝となり、世界選手権へ向けた世界ランキングのポイントも加算される。

競技運営委員長の鈴木一弘氏は「過去の日本選手権でもなかったと思う。競技会後に失格を取り消すのは通常ではないこと」とし、異例の事態となったことを認めた。

400メートルは数年前にルールが変更となり、レーンを1度でも踏み越えたり、複数回踏んだりした場合は失格となる。日本陸連側は佐藤の足先がレーンを越える映像をもとに失格と判定したが、ミズノ側の抗議を受け、上訴審判員(ジュリー)によって再審議を実施。一時的に足先がレーンを踏み越えても、かかとがかかっている場合は失格にならないとし、判定が覆った。

大会主催者側は400メートルのルール改正を認知していたが、失格判定に関する解釈には誤認があった。鈴木氏は「(認識に)あやふやな点があったのは事実」と認め、再発防止を徹底するとした。今後は定期的な研修を通じて国際基準に基づく最新の解釈を共有したり、文書による周知に努めたりするという。【藤塚大輔】