中国メーカーに所属変更の大迫傑が日本人1位「イノベーションを生んでいくかが大事

フィニッシュに向け力走する大迫(撮影・山本朝陽)

<東京レガシーハーフマラソン2025>◇19日◇東京・国立競技場発着◇ハーフマラソン(21・0975キロ)

新たな仲間とともに東京の街を駆け抜けた。

中国のスポーツ用品メーカー「LI-NING(リーニン)」に所属変更した、2021年東京オリンピック(五輪)男子マラソン6位入賞の大迫傑(34)が1時間1分45秒での全体5位でフィニッシュした。

黒色のキャップ帽子、白色のウエア、左腕にはタトゥー。10キロの折り返し後は、先頭集団を引っ張る東京五輪男子1万メートル金メダリストのセレモン・バレガ(エチオピア)ら外国人に食らいつく見せ場をつくった。 12月7日にスペインで開催されるマラソンに向けた調整と位置づけた今季初のハーフ。自己ベスト(1時間1分13秒)には32秒及ばなかったが、「自分にとってはまあ、ベストなペースだった」とうなずいた。

17日には所属先を東京陸協から「LI-NING」に変更を発表。「1つは、エージェントを挟まずに自分自身で価値を最大化して、次にその中でリレーションシップ(関係性)を築いて新しいものを作ろうと。新しい挑戦ができるような仕組みづくりをマネジャー2人とやっていければ」と新たな目的を明かした。

同社は、体操選手として生涯で計106個の金メダルを獲得した李寧氏が創設したスポーツ用品メーカー。この日、大迫は同社のシューズやウエアを身につけてレースに臨んだ。

「シンプルに靴の性能がいいというか。自分の形を作ってそこからいかにしてイノベーションを生んでいくかが大事」。マラソンシューズ世界シェア6位を誇る中国の企業と新たな未来も描く。

インスタグラムでも公開した左腕に刻まれた「Dicipline」は「規律」を意味するが、「あまり深い意味はない」と言う大迫。それでも、「この先4年、5年、自分の中で良いライフを作ることができたら」とも。24年パリ五輪13位に終わったが、3年後のロサンゼルス五輪を見据え、自らを律し、新たな「チーム大迫」として再び世界へ挑む。