<陸上:セイコー・ゴールデングランプリ(GGP)>◇17日◇東京・MUFGスタジアム◇女子3000メートル決勝
今大会2種目にエントリーしている日本記録保持者の田中希実(26=豊田自動織機)が女子3000メートルで日本人2位となる5位に入った。
タイムは8分55秒95をマーク。自身が持つ日本記録の8分33秒52には22秒43及ばず、自己ベスト更新はならなかった。
この日は1500メートルを4分17秒43で4着。2本目となった3000メートルでは、序盤から先頭集団の3、4番手につけてレースを展開。残り1周手前で先頭2人に離されたものの、残り200メートル付近まで矢田みくに(26=エディオン)と激しく競り合う。しかし、最後の直線でアミナ・マトゥグ(オランダ)にかわされ、5位でフィニッシュした。
レース後は苦しかった胸中を明かした。4日に行われた第37回ゴールデンゲームズでは、5000メートルで自身の日本記録から1分30秒以上遅いタイムで15位。「延岡では自分を見失ってしまっていた」と話し、「自分自身、走るために生まれてきたぐらいに思っていた。でも、そもそもなぜ走るのかを問いだした時に、自分は何のために生まれてきたのかという部分にまでなってしまった」と、葛藤を口にした。
この日の1500メートル前も「完走できるかなというくらい現実感を捉えられないスタート前だった」という。それでも走り終えると、「1500を走り切れた。自分のしたいことをして負けたので、やっとスタートラインに戻ってこれた」と安堵(あんど)の表情を見せた。
続く3000メートルについても、「走るのが楽しみと思えた。勝つぞという気持ちで走れて、久しぶりの感覚だった」と振り返る。「今日は答えのない問いが湧いてこなかった。走るということが自分の中で受け入れられた」とすがすがしい様子で競技場を後にした。【栗林真菜】