道下美槻 1500m8着、3000mは自己ベスト更新で7着 「人の心を動かせる選手に」

道下美槻(25年4月撮影)

<陸上:セイコー・ゴールデングランプリ(GGP)>◇17日◇東京・MUFGスタジアム◇女子1500メートル決勝、女子3000メートル決勝

元1500メートルの日本学生記録を持つ道下美槻(25=積水化学)は1500メートル4分19秒74で8着、3000メートルは9分00秒60の7着でレースを締めくくった。

直前に体調を崩した影響もあり、超スローペースに巻き込まれた。「安全に入りすぎてしまった」と振り返る走りは、目標の3着には届かず8着に終わった。しかしその悔しさの直後、急遽出場が決まった3000メートルでは一転、好走を見せる。ラスト1000メートルで「きつい中でも粘れそう」と自らを鼓舞し自己ベストを大きく更新した。

高校時代は1年生からインターハイや都の全国高校駅伝大会(都大路)で活躍した。華々しい実績の裏で、「結果を出さなきゃ」と自分を追い詰め、試合直前に吐いてしまうほどの重圧と闘っていた。

そんな道下が次の進路に選んだのは強豪校ではなく学生主体で活動する立教大学。選んだ理由に「1から10まで整えられた環境ってよりは、ちゃんと自分で考えてやる環境でやりたかった」とあえてその環境に身を置いた。「結果的に自分をすごい知れて、自信がついた」と自分を自制やコントロールする強さをつかんでいた。

現在は積水化学に所属し、TWOLAPSというクラブチームで「緊張はいいパフォーマンスができる証拠」と思考回路を変換するトレーニングを重ねている。

「もっと自分を認めて良い」と過去の自分へエールを送る彼女は今後について「アジア大会の代表になること、4分7秒っていう標準タイムがあるので、それを切って、かつ日本選手権で2番に入ることが目標なので、日本選手権まではそれだけ目がけて強化していきたいと思います」と力を込めた。

「たくさんの人に勇気を与え、人の心を動かせる選手になりたい」自立した走りで、道下はさらなる高みへ挑む。【会田京叶】