<陸上:MDC(MIDDLE DISTANCE CHALLENGE)>◇30日◇東京・大蔵運動公園◇男子800メートル
落合晃(19=駒澤大)が「今月2度目」の日本新記録を樹立した。ミドルディスタンス・サーキット(Middle Distance Circuit=MDC)東京大会を1分43秒45で制覇。3日の静岡国際で出した記録を、同じ月に自ら0秒45更新した。
1周目の前半400メートルを49秒台で飛ばす。50~51秒台を目安とし「自信になった」と振り返った高速の入りだったが「まだ2週目も行く余裕があった」と進歩が止まらない。
強風が吹き荒れる難しい環境でもあったが、推進力あふれるラストスパートも見せ「すごい歓声の中で走らせてもらって、いい経験をさせてもらった」と都心のレースに感謝。「静岡より出し切った感じがない。まだ出せるなと。ラストランの部分も、まだ削り出せる」と手応えを示した。
滋賀学園高から25年に駒大へ進学。大八木弘明総監督から指導を受けて2年目になる。昨年は世界選手権東京大会にも出場し、今季も順調に成長曲線を描く。見守っていた師匠からもレース直後「よくやった、よくやった」と喜ばれ「400が速かったよね。今日は褒めた」と笑顔で言わしめる会心の走りだった。
充実の落合は、大会3連覇が懸かる6月の日本選手権にエントリーせず。水準向上のため、迷いなく回避した。次戦は、同月に米ロサンゼルスで行われるA級大会の予定といい「海外勢を相手にチャレンジしたい」と上のステージに踏み込む。
タイムで目指す今秋の愛知・名古屋アジア大会にも向けても、次の領域「42秒台」を見据え「出せないタイムではない」と力強い。静岡で1分43秒90を出した直後にも、大八木総監督から「あと1秒だな」と言われており、意識している。
すなわち、来年の世界選手権北京大会の参加標準記録1分43秒00切りとなることも発表されたが「そこに行かないと世界の準決勝や決勝で戦えない。しっかり目がけてやっていきたい」と燃える。日本新など通過点と書いてあるような、充実の顔だった。【木下淳】