【陸上】自称「普通の高校生」17歳後藤大樹「信じられない」歴代4位の記録でV、目標は為末氏

第110回日本陸上競技選手権大会 男子400メートル障害決勝で優勝した後藤大樹(左)(撮影・森本幸一)

<陸上:日本選手権>◇14日◇最終日◇愛知・パロマ瑞穂スタジアム◇男子400メートル障害決勝

スーパー高校生の後藤大樹(京都・洛南高2年)が、日本歴代4位48秒09の快記録で初出場&初優勝を達成した。日本陸連が定める9月の愛知・名古屋アジア大会の代表選考基準もクリア。13日の予選で高校初の48秒台をたたき出し、日本記録保持者の為末大氏の高校記録(49秒09)を0秒78更新し、決勝でも自己記録を縮めた。「普通の高校生」と語る17歳の新星が、日本ハードル界に爆誕した。

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後藤には自信があった。今大会最年少で挑んだ決勝舞台。スタートから前半は21年東京五輪代表の黒川和樹に先行された。しかし、動揺はなかった。「高校生らしくフレッシュに勢いよく行ければ。ワクワクした気持ちだった」。

勝負を仕掛けたのは終盤の直線。「ラスト100メートルのスプリントは自信があった」。最終コーナーを抜けると、中学時代に110メートル障害日本一にもなった快足を生かして黒川を0秒75差で抑えて逆転した。

「自分でも信じられない。テレビで見ていた舞台で本当に優勝できて実感が湧かない」と驚いていた。

洛南高入学後に400メートル障害を始め、昨夏は1年生初の全国高校総体(インターハイ)を制覇した超有望株。だが、本人は「普段はものすごく普通な高校生」と語る。「陸上だけではしんどい」と息抜きに友人とコンビニでお菓子を買って食べれば、カラオケにも行く。予選後には陸上部で指導する柴田博之氏からウナギをごちそうされ喜んだ。

五輪3度出場した第一人者の為末氏とは直接話したことはないと言うが、「為末大さんのようにいろいろな人から愛される選手になりたい」。レジェンドの背中は近くなっている。【泉光太郎】

◆後藤大樹(ごとう・たいじゅ) 2009年5月5日生まれ、千葉県出身。小3から陸上クラブに所属し、短距離・リレーを中心に取り組み、小6で全国大会も経験。四街道北中から障害種目に取り組み、3年時は110メートル障害で全国中学校体育大会優勝。京都・洛南高入学後は400メートル障害に転向し、1年生ながら全国高校総体優勝を達成した。憧れの選手はウサイン・ボルト。180センチ、69キロ。