5月に川崎市拠点となった富士通陸上部が25日、神奈川・UvanceとどろきスタジアムbyFujitsuで100メートル非公認の記録会「Fujitsu Sprint Challenge 2026」を開催した。
新拠点となった陸上部を地元民らに知ってもらおうと企画。当日は陸上教室も実施され、9月の愛知・名古屋アジア大会男子400メートル代表内定の中島佑気ジョセフ(24)が講師役を務めた。
昨年9月の世界選手権東京大会で日本記録(44秒44)&日本勢最高6位をマークした中島が、アジア大会での快走を誓った。
陸上教室では走りの基本となる足の使い方などを一緒にドリル練習をすれば、参加生徒の動きをチェックしながらアドバイスをする様子もあった。
身長191センチの大柄なだけに「結構こういう体格なので、ちょっと最初は怖がられてしまうことが多いんだけど…」と話すが、「子どもたちが楽しんでいる姿を見るのが僕はとても好き。陸上を始めたころを思い出すし、ちょっと初心に戻れる」と振り返った。
すでにアジア大会代表入りを決めていた中で出場した6月の日本選手権では盤石の優勝。その後はオランダのレースに参戦したが、慢性的な右ひざ痛が悪化した。
当初は、24年パリ・オリンピック(五輪)男子400メートル障害金メダリストのライ・ベンジャミン(米国)と米国で練習してヨーロッパ遠征をする計画だったが、ケガのため白紙に。一時帰国し、回復に努めていた。
8月9日の富士北麓ワールドトライアル(山梨)、同14日開幕のナイトゲームズ・イン福井では200メートルにもエントリー。「400メートルはアジア大会をピークに置いて、その前の準備段階として課題のスピードを取り組むために200メートル中心の練習をやっていく」という考えも示した。
来年9月の世界選手権北京大会の代表選考基準も発表され、アジア大会で参加標準(44秒45)をクリアすれば出場権に大きく近づく。
ただ、中島は「今年で標準を切れたら最高だし、アジア大会は絶好の機会だと思う。ただ、今年は準備期間的な意味合いが強い。いつもだったらできないような200メートルのトレーニングをしたり、いったん基礎を固めて、来年また爆発できれば」と語る。
自国開催のアジア大会では400メートルと1600メートルリレーの2冠に期待がかかる。
「東京世界陸上が盛り上がって、翌年に自国開催でアジア大会が開かれるのは最高の流れ。本当に多くの人が見てきてくれる中でアジアではぶっちぎりの走りを見せたい」