<陸上:富士北麓ワールドトライアル>◇9日◇山梨・富士山GXスタジアム◇女子100メートル障害決勝
予選で12秒62(追い風2メートル下)の日本新記録で全体トップの中島ひとみ(31=長谷川体育施設)が、今度は向かい風0・2メートル下で12秒62の同タイムをそろえて優勝した。アジア歴代3位の快記録となった。
予選で12秒62の日本新をマークした後、12秒50台を狙ってファイナルに挑んだ。
「どの辺が良かったのかはまだ感覚上でしかわからないんですが、予選でできなかったスタートのふわっとした部分を力強く押せまました。後半もしっかり走れたことで同じタイムが出せたのかな」
2024年7月にマークした福部真子(日本建設工業)の記録(12秒69)を2本連続で塗り替えた要因をそう語る。
この日も鮮やかな水色のネイルやアクセサリーを身につけていた。ネイルのテーマを「夏です!」と答えるようにおしゃれな一面もある。
今年7月に31歳となったハードラーは「年齢を重ねることは私はネガティブには捉えていない」と語る。
過去には故障にも苦しんだ。「全然ネガティブ女」とも言うが、「マイナスなことに対してもプラスのことに対しても、ワクワクするような自分がいるのが、今は1番いいのかな」。成熟した思考を競技に生かしてきた。
かつて日本人初の12秒台をマークした寺田明日香さんの存在も刺激になっていた。
日本の第一人者として産声を上げた中島はこう誓う。
「寺田さんの存在だったり、それに続くような(予選で日本歴代2位の)青木益未さんだったり、真子だったり。そういう選手がいたからこそ、底上げされたと思う。そこに対してのリスペクトだったり、感謝の気持ちもあります。私自身も何か底上げできるような選手で常々ありたい」