【陸上】中島ひとみ「50台見えてきた」「年齢関係ない」女子100m障害日本新記録/一問一答

<陸上:ナイトゲームズ・イン福井>◇15日◇最終日◇福井県営陸上競技場◇女子100メートル障害決勝

中島ひとみ(31=長谷川体育施設)が、追い風0・7メートル条件下で12秒60の日本新記録を樹立した。9日の富士北麓ワールドトライアル(山梨)でマークした自身が持つ日本記録を0秒02更新した。

会見の主な一問一答は次の通り。

-日本新記録を樹立した今の気持ちは

「大学4年生の時に最後のインカレが13秒60の自己ベストだったんですが、そこから1秒縮まった12秒60というタイム。同じ場所で優勝できたことは自分の中ですごく感慨深い。率直にすごくうれしい気持ち」

-100%で言うと

「半分は本当に選手としてすごくうれしい気持ちだけど、もう1人の自分で客観的に見て、コーチングを自分自身でしているので、どこが良かったのか、悪かったのかをすぐ確認したい冷静な自分がいるので、半分」

-映像で12秒50台の選手を見て研究するようになったきっかけは

「5年前ぐらいに大ケガをしてしまってそこから何かを変えようと思って自分でメニューを組み立てたり、一連の動きを考えてみることを自分自身でコーチングをし始めた。そこから自分にある知識だけでは足りないので、SNSを活用しながらいろんな海外の方々のレースの動きを見たりして自分に合っているもの、似ているものを見るようになったのがきっかけ」

-次の12秒50台に向けては

「先週に12秒60台を出して、予選1本だけで12秒60台だったら明確にならない。プラス2・0メートルの中で5台は簡単なものじゃないのは、自分自身の競技の中で分かっている。ただ、決勝でマイナスの向かい風の中で12秒62を出せたことは、すごくプラスになるものが多かった。そこの時点で12秒50台っていうところはすごく見えてきた」

-途中で競技を辞めることも考えた中で、この過程の評価は

「タイムだけをパッと見た時に何回も出しているので、すごく絶好調だなと言葉をいただくことが多いけど、私は本当に下積み時代が長い選手。絶好調よりは、本当にコツコツと周りからは見えないことをを吸収して拾ってつながっているものだと思う。日本記録よりも、それまでの過程が大切だと思いますし、これから競技に興味がなくなってもそこが生きる。そこのスタンスは全く変わってはいない」

-タイム自体は昨年の世界選手権で準決勝敗退相当だが、12秒50を目指しながらハードル界を引っ張りたい思いは

「引っ張りたいというよりかは、引っ張ってもらってきた人間。(元日本記録保持者の)寺田さんが扉を開いてくれた中で、そこに続いてみんなが切磋琢磨(せっさたくま)していっている中に、まだ全然乗れていないこともあった。年長組がすごい多かったので、すごく勇気をもらえたし、年齢は関係ないんだなと思う存在になった。私も競技者として、今の若い子たちにそういう選手でありたい。競技をやっている中で、いいことばかりじゃないけど、何か希望だったり勇気を与えられるような選手になれたらいい」