<陸上:日本学生対校選手権(日本インカレ)>◇第2日◇6日◇神奈川・日産スタジアム◇男子100メートル決勝
公式レース4連勝中の山本匠真(広島大大学院2年)が、初優勝した。向かい風1・0メートル条件下で10秒22。悪天候の中、今月の愛知・名古屋アジア大会400メートルリレー代表の小室歩久斗(中大2年)を0秒13差で抑えた。
学生生活最後の日本インカレを有終の美で飾り、「一番、自分の中では勝ちたかったし、どんなグランプリよりもこっちの方が一番」と誇った。
6月の日本選手権は4位に終わったが、7月の布勢スプリント(鳥取)から4勝を挙げた好調のスプリンター。8月の富士北麓ワールドトライアル(山梨)予選では追い風1・5メートル条件下で10秒04の今季2位のタイムもマークした。
広島大大学院では半導体の研究に励む。そのテーマを選んだ理由は「今後、世界の中核を担っていく大事な産業。そういった部分を学んでいれば、今後に結構いけそう」と話す。
過去の取材で研究と競技の両立については「あまりできていない」と話していた。しかし、「研究では壁にぶつかってばっかり。課題にぶつかっては落ち込んでとか、頑張ったと思ったら成果が全然出ないみたいな。まだまだ勉強不足で勉強してないなとな思う。いい頭のリフレッシュ、競技のことばかり考えすぎないようになるスイッチになっているのかな」とも語る。
陸上100メートルを題材にした人気アニメ映画「ひゃくえむ。」では登場人物の走りのフォームのモデルにもなった。
「ひゃくえむが好きな人が陸上を見てハマったりとか、陸上やっている人がひゃくえむを見てハマるとか本当にすごい相互作用が生まれている」。
映画をきっかけに自身の注目度も高まったといい、「(ひゃくえむの人だと)すごく言ってくださるし、僕もそのキャラもその作品もすごく大好きなので非常に光栄な気持ち」と実感を込める。
大学院修了後も競技を継続する考えを示し、「来年の日本選手権に向けて、いい予行演習になった」と話した。