【陸上】「勝負できなかった」」やり投げアルティメット選手権覇者の北口榛花が銀メダル獲得

女子やり投げで準優勝の北口榛花(右)と銅メダルの武本紗栄は日の丸を背に記念撮影する(撮影・滝沢徹郎)

<愛知・名古屋アジア大会:陸上>◇27日◇女子やり投げ決勝◇パロマ瑞穂スタジアム

今月の世界トップ選手が集まる世界陸連新設のアルティメット選手権で初代女王となった北口榛花が、62・70メートルで銀メダルを獲得した。

取材に応じると目に涙を浮かべて「自分の中ですごく期待感があっただけにすごく悔しい。(厳を)一人旅をさせてしまい、勝負できなかった」と話した。

今季アジアトップの記録を持つ18歳の厳子怡(中国)との直接対決。厳は1投目に70・46メートルの大会新記録をマークした。

一方、北口は序盤、50メートル台にとどまった。4投目で60メートルを超え、最終6投目にはこの日最高の62・70メートルまで伸ばしたが、逆転には届かず2位。競技後は頭を抱え、悔しそうな表情を見せた。

昨年6月に右ひじ痛を発症。実戦から離れた影響もあり、9月の世界選手権東京大会は予選敗退して、涙に暮れた。それでも、今年5月には男子世界記録保持者で伝説的な存在のヤン・ゼレズニー氏(チェコ)が正式にコーチとなった。1月に7年間師事した同じチェコ出身のセケラク・コーチとの契約を終了。2月から南アフリカにわたり、トライアル期間として五輪3度優勝のゼレズニー氏から指導を受けてきた。

アジア大会代表選考を兼ねた6月の日本選手権では2年ぶり5度目の優勝を果たした。

DL各種目年間上位者で争うファイナルでは優勝を厳に譲ったが、今季自己最高の65メートル44で2位に入った。今月のアルティメット選手権では日本新記録(68メートル92)をマークし、初優勝を成し遂げた。

助走の距離を大幅に下げたことが記録更新の要因の一つに挙げ、「70%ぐらいできたからこそ、(アルティメット選手権で)日本記録が投げられた」と語る。

日本人初の70メートルへの期待もある中、「70メートル自体は今の私の実力ではいろんな条件がかみ合わないと出すのが難しい。まだ土台が足りない」と話した。

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