<愛知・名古屋アジア大会:陸上>◇28日◇男子400メートルリレー決勝◇パロマ瑞穂スタジアム
新たなスタイルに取り組む「リレー侍」こと男子日本が、38秒57の5位で惨敗した。
第6レーンに入り、第1走者から順に多田修平(30=住友電工)、小室歩久斗(20=中大)、桐生祥秀(30=日本生命)、小池祐貴(31=住友電工)をエントリーした。
終盤に3位韓国、4位タイにかわされた。2018年ジャカルタ大会以来の金を狙ったが、メダルに届かず。14年仁川の銀から続く連続メダルが「3」でストップした。
アンカー小池は「残念以外、何ものでもない」と振り返った。
27日の予選は38秒71の組1位で決勝進出。しかし、38秒01のシーズンベストまで0秒70及ばず。決勝も0秒56届かなかった。
今季は上から次走者の手にバトンを渡す「オーバーハンドパス」を試験的に導入。6位だった2000年シドニー・オリンピック(五輪)以来、26年ぶりの再導入となった。
01年に導入し、五輪では08年北京、16年リオデジャネイロで銀メダルをもたらした得意技「アンダーハンドパス」を封印することを決めた。
7月のダイヤモンドリーグ(D)ロンドン、9月にオープン参加した全日本実業団選手権に続き、3度目の挑戦。2年後のロサンゼルス五輪に向けたデータ収集のための試験導入とはいえ、アジアNO・1を決める大勝負だった。しかし、結果はトップ中国の独走。日本はなんとか終盤まで3番手付近にくらいついたが、小池が台湾、韓国、さらには100メートルで9秒90をたたき出したブーンソン(タイ)に抜かされ、順位を落とした。
3走桐生は言う。
「ここ1年、オーバー、アンダーでバトンパスにフォーカスされるのはいいですけど、やっぱり、個の走力でなんとかならないといけない。結局、(世界選手権出場の目安となるタイムの)37秒は出さないといけないけど、今の日本では簡単なことではないと思う。今回の結果で選手たちも分かっただろうし、そこを反省しないといけない」。
高齢化する日本短距離界に対しての危機感、さらには若手の台頭も呼びかけた。
「今、若手が伸びてきているって言っても、10秒台は多いけど、(10秒)0秒台、9秒台まだいない。僕らベテラン、30代が3人もいるのは、いいことかもしれないし悪いことでもあると思う」。
日本は5月の世界リレーで上位12カ国に入れず、来秋の世界選手権の出場権を逃した。
残りの出場枠は4。来年8月22日までの記録有効期間内で落選国の中で記録上位4番以内に入る必要がある。そのためにはタイムの更新が鍵となる。