資生堂は14日、陸上部に当たる資生堂ランニングクラブが2027年3月末日をもって実業団としての活動を休止し、休部とすることを決定した。
第1回東京国際女子マラソンが開催された1979年に発足。創部以来47年にわたり「強く、速く、美しく。」をスローガンに、全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)で2度の優勝。オリンピック(五輪)や世界選手権に出場する日本代表選手も輩出してきた取り組みを紹介した。
「ランニングイベントへの参加など、走ることや挑戦する姿を通じ、社会や地域、お客さま、社員に、感動や喜びを届けることを目指してきました」とも記した後に、決定に至った経緯を説明した。
「当社は今、激しく変化する社会の中、グローバルにおいて本業とのシナジー効果が高い領域へ取り組みを集中することで、事業の成長性・収益性の向上を目指しています。発足当時とさまざまな環境が変化する中、この方針のもと熟考を重ねた結果、今回の決定に至りました」
続けて、心配される所属する選手やスタッフに関しては「本人の意向を最優先に尊重し、一人ひとりの将来に向けて誠心誠意サポートをしていきます」と約束し「活動休止までの期間、選手、スタッフが安心して最後まで競技に専念できるよう、会社として引き続き支援してまいります」とした。
最後に「これまで長年にわたり、資生堂ランニングクラブの活動を応援し、支えてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます」と結んだ。
資生堂には現在、五島莉乃、風間歩佳、石田萌笑、立迫志穂、四元桃奈、正司瑠奈、武藤蒼衣が所属。OGには、五輪3大会(アトランタ、シドニー、アテネ)に出場の弘山晴美、同2大会(リオデジャネイロ、パリ)の高島由香、世界選手権ベルリン大会(09年)のマラソン女子で7位に入賞した加納由理らがいる。
21年東京五輪のマラソン女子で8位に入賞(当時ワコール)し、パリ五輪にも出場した一山麻緒も22年から所属。25年度限りで現役引退、今年3月31日付で退職していた。