【陸上】男子800Mのクレイ・アーロン竜波「自分も負けずに」米国拠点は継続、落合晃に対抗心

イベントに出席したクレイ・アーロン竜波

陸上男子800メートルで日本歴代2位(1分44秒32)のクレイ・アーロン竜波(24=JAL)が16日、スポーツ用品大手のニューバランスとアスリート契約を結んだことを発表した。

東京・MUFG国立で開かれた同社イベントに出席。トークショーには女子中長距離で愛知・名古屋アジア大会メダル3個の田中希実(27=豊田自動織機)と、12日の出雲駅伝4位だった順大陸上部長距離ブロックの長門俊介監督(42)も参加した。

今月から24年パリ五輪女子やり投げ金メダルの北口榛花や男子110メートル障害日本記録保持者の村竹ラシッドらが所属するJALに加入した中距離の有望株は「一瞬、陸上をやめそうになった中で全力で陸上をやれるサポートがあって本当にうれしい。体が持つまで全力でやりたい」と実感を込めた。

テキサス農工大時代はコロナ禍の渡米や練習環境になじめず、伸び悩んだ。それでも、ペンシルベニア州立大大学院で出会った新コーチの下で再出発後は豊かな成長曲線を描いた。

JAL所属後も米国を拠点にすることも表明。「コーチがすごく中距離の教え方が上手。今後も変えずにやっていきたい思いが強い」と話した。

アジア大会でメダルを量産した田中に会うのは2回目。「同じ大会に出ることはあったけど、ほぼ初めて」。それでも、「(アジア大会で)5000メートルのラスト400で一番きつい場面だと思うのに、そこで60秒を切っていくのがすごい」と刺激を受けていた。

クレイが取り組む800メートルは今季、2度の日本記録を塗り替えた落合晃(20=駒大)が愛知・名古屋アジア大会で金メダルを獲得。ハイレベル化するミドルディスタンスに「本当に800メートルが盛り上がっているのがうれしくて、自分も負けずに頑張りたい」と決意を口にした。

クレイは、神奈川・相洋高時代に全国高校総体(インターハイ)800メートル2連覇を達成。19年のアジアユース選手権800メートルでも優勝。国内開催となった世界リレー選手権混合1600メートルリレーで銅メダル獲得にも貢献し、同年の日本選手権では800メートル優勝を飾った。

卒業後はテキサス農工大を経て、23年にペンシルベニア州立大に編入。3月の世界室内選手権(ポーランド)ではショートトラック(200メートル)の男子800メートルで日本勢初の決勝に挑み、6位に食い込んだ。