<第103回箱根駅伝予選会>◇17日◇東京・陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園◇ハーフマラソン(21・0975キロ)
武蔵野学院大が大躍進の12位となった。本大会出場ラインの10位まで3分46秒差と迫り、過去最高だった24年の20位、前回26位からジャンプアップ。初の箱根出場はお預けとなったが、選手たちは涙ながらに大喜びした。敗退校では異例の胴上げまでされた坂田和監督は「15位以内が目標だった。12位になるとは、彼らも思っていなかったと思う」と笑顔でたたえた。
埼玉・狭山市にキャンパスがあり、5月時点の在学生は363人。06年創部の陸上部も目立った実績はない中、亜大出身の坂田氏が20年にコーチに就任した。当時は部員の意識も低く、「バイトで練習を休みます」と申告する選手がいたほど。箱根駅伝は夢のような状況だったが、距離走を中心とした練習で心身を鍛えた。「うちは泥臭い練習しかしない」。昨秋以降は月間650キロを目安に走り込み、この日は留学生のテスファイゼラツィオンが個人3位、佐野颯人主将(ともに4年)が同16位と好走。チームは今大会最大のサプライズを起こし「よくやってくれた」と目を細めた。
来年度からは出場枠が拡大。予選会上位15校が本戦の出場権を得る。「箱根に行けるじゃんという気持ちになったと思う」。次は箱根切符をつかみ、歓喜の涙を流す。【藤塚大輔】