5月から拠点を神奈川・川崎市に移した富士通陸上部の専用寮が29日、同市中原区内でメディア公開された。
新寮は本社を構える川崎への移転構想が始まった4年前から計画され、選手の意見なども取り入れながら今年に完成。5月から19選手が入居している。
寮内のトレーニングルームには標高3000メートルまで設定可能な低酸素ルームを完備。複数の治療室や24時間利用可能な大浴場、専属の栄養士と調理師による食事が提供される食堂も紹介された。さらには選手が社業にも集中できるリモートワークスペースもある。
5月から就任した三代直樹・監督兼長距離ブロック長(49)は「電車移動が非常に楽になり、羽田空港までのアクセスも非常に良くなった」と遠征面のアクセスを評価しつつ、「世界で戦える選手を育成するのを永遠に掲げていきながら選手と一緒に頑張っていきたい」と話した。
長距離ブロックでは11月15日に全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の予選を兼ねた東日本実業団対抗駅伝(埼玉)を控える。
男子マラソンの主将・浦野雄平(28)は「競技に集中できる環境を作ってもらったが、生かすも殺すも選手次第。しっかり結果に結びつけられるようにチームとして成果を残していきたい」と誓った。
同社陸上部は1990年に中原区で発足。97年4月に練習環境の充実を図り、千葉市に移転したが、24年には本社を構える川崎市に29年ぶりに戻すことを発表していた。