大学3大駅伝第2戦にあたる全日本大学駅伝(8区間=106・8キロ)は11月1日に号砲が鳴る。国学院大前主将の上原琉翔(23=富士通)が29日、川崎市内で取材に応じ、2年ぶりの伊勢路制覇を目指す後輩たちにエールを送った。
昨年の出雲駅伝ではアンカーとして2連覇に貢献。全日本は4位と表彰台を逃したが、今年1月の箱根駅伝では花の2区を走り、過去最高タイの総合2位に食い込んだ。
ただ、本人は「悔いが残るような走りになってしまった」と振り返る。「チーム目標であった総合優勝は、一つ及ばなかったのがあるので、主将を含めて今の部員たちに頑張ってもらえたら」と思いを託す。
実業団加入後、5月から母校の寮がある川崎市が拠点となったことで、日々のジョギングでは後輩たちとすれ違うこともある。
今年の代は全日本3区区間賞の実績がある主将・野中恒亨や1年時から箱根路を経験する辻原輝の4年生を中心に実力者がそろう。
出雲駅伝は2位で3連覇を逃したが、OBとなった今でも後輩たちを気にかけている上原は「いい感じに来ている」と語る。
「(出雲で)優勝した早稲田大学さんが強いですけど、出雲2位という結果を取ることができているので、ここから全日本、箱根と調子をさらに上げてほしい。箱根優勝が一番の目標だと思うので頑張ってほしい」
全日本優勝のキーマンに挙げたのは、箱根山登り5区で1年生ながら区間4位と力走した高石樹。出雲最終6区でも4番手から2人抜きの区間3位の力走を見せた2年生は上原の元ルームメートだ。「やんちゃな小学生」と言うが、「走りになると本当に『こいつは何なんだ?』って思うぐらいの別人間に変わる」と後輩のすごさをアピールする。
上原自身は今月24日の東海大記録会1万メートルで27分53秒77の自己ベストを更新。来年には大阪か東京での初のマラソン挑戦を計画中だ。11月15日には全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)予選を兼ねた東日本実業団対抗駅伝(埼玉)も控えている。
前回1位通過のロジスティードには国学院大元エースで1学年先輩の平林清澄がいる。実業団でライバル同士となることには「希望としては同じ区間で走れれば面白い。同じ区間であればバチバチにやりたい」と鼻息を荒くする。
悲願の箱根初優勝に向け、伊勢路に挑む後輩には「迷いなく優勝だけを目指して頑張ってほしい。どんな順位であっても箱根優勝に近づく試合。正々堂々と勝負してほしい」と上原。さらに駅伝、初マラソンに挑戦する姿勢で後輩たちに刺激を与えようとしている。
「自分の走りが彼らの走りにつながるのであれば、僕も平林さんもうれしい。そこはバチバチにいい結果を残していけるように頑張っていきたい」
全日本大学駅伝は前回優勝の駒大、2位の中大、箱根4連覇を目指す青学大など上位8チームのシード校や全国8地区の選考会を勝ち抜いてきた代表25校、オープン参加の日本学連選抜、東海学連選抜の計27チームが出場する。
コースは熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前の全8区間106・8キロ。1区9・5キロ、2区11・9キロ、3区11・9キロ、4区11・8キロ、5区12・4キロ、6区12・8キロ、7区17・6キロ、8区19・7キロ。第1戦の出雲駅伝よりも距離は長く、第3戦の箱根駅伝より短い。前半は小刻みなアップダウンが多く、後半は比較的フラットなコースとなっている。当日のメンバー変更は11月1日午前6時半まで。変更は競技者と補員の交代に限る。競技者同士の区間変更はできない。レース開始は同8時10分。【泉光太郎】