【陸上】パリ五輪女子やり投げ金の北口榛花「勝負のために70M必要」千葉市内で陸上教室開催

陸上教室を開いた北口榛花

陸上女子やり投げで24年パリ・オリンピック(五輪)金メダルの北口榛花(28=JAL)が7日、千葉市内で同種目特化型の陸上教室を行った。

「はるかなる教室」と題し、昨年に続き2年目。10月末には大阪府内でも実施され、千葉開催となった今回は中学生男女16人の初心者クラスと、やり投げでトップ選手を目指す高校生から大学生男女10人が参加したスペシャリストクラスの2部制で行われた。

初心者には「走って投げる」とシンプルにやり投げを楽しむことを伝えた。経験者のクラスでは投てき動作で基本となる足の重心の感覚を養うための「だるまさんが転んだ」のゲームをやれば、実際にやりを使って引き手の使い方などを伝授。さらには青空の下で参加者からの疑問に答える座談会も行った。

参加生徒から冬季強化期間でのモチベーション維持のコツを聞かれた北口は「練習の組み方を変えることも大事。私もずっと同じことをやっていたら飽きてしまう」と素直に答えた。さらには「(来季に向けた)土台をつくっていく中で、目的をもってトレーニングをしている」とも話していた。

1日2回の特別指導を終えた北口は「来てくれた子どもたちのニーズに合わせた教室ができたのかなという不安はあるんですけど、こういう機会がないと、やり投げをやっている子とも会う機会がない。すごく私にとっても貴重な時間でした」と振り返った。

今季は男子で五輪3度制覇のヤン・ゼレズニー氏(チェコ)に師事し、フォームの改良に乗り出した。9月のアルティメット選手権では日本新記録68メートル92を樹立し、世界一に輝いた。しかし、今秋の愛知・名古屋アジア大会は銀メダルで悔し涙をのんだ。

自身は今月から国内で冬季強化に入る予定。アルティメット選手権優勝により、通常枠とは別枠の出場資格「ワイルドカード」を獲得し、来年9月の世界選手権北京大会の出場も決めている。ただ、アジア大会金を譲ったアジア歴代2位71メートル74の記録保持者の厳子怡(中国)を追う構図は変わらない。

今後に向けては「やっぱりベースアップが必要だと思う。今までは自分が投げたいから70メートルが必要だったけど、今は勝負のために70メートルが必要だと思っている。まだ自分のベースがまだできていないと感じている。あとはシーズン全部を通して元気でいること。来年の9月に向けて、とにかくケガせず過ごしたい」と話した。