高橋尚子

女子マラソン ウイニングランで、持ち切れないほどの日の丸と花束を手に笑顔を見せる高橋尚子
女子マラソン ウイニングランで、持ち切れないほどの日の丸と花束を手に笑顔を見せる高橋尚子

五輪最高記録で金メダルを獲得した高橋尚子。35キロ手前、サングラスを投げ捨てた。一気のスパートで、優勝候補シモンを突き放す。影をも踏ませぬ走りで金メダルロードを爆走した。歓喜のウイニングラン。何本もの日の丸を体に巻き付け〝恩人〟小出義雄監督を探した。「ここだよ!」と監督。「よくやったな。最後、きつかったろ」。高橋の目が潤んだ。会見では「監督に巡り合えて本当によかった。私ひとりで取った金メダルじゃない。監督、コーチ、スタッフのすべての人が『自分は世界一のサポートをするんだ』という気持ちでやってくださった結果。みんなの世界一がひとつになりました」と、チームワークの結晶を口にした。

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<シドニー五輪・2000年9月25日掲載>