野村忠宏

「どうだ」。アテネ五輪柔道60キロ級で大会3連覇を果たした野村忠宏
「どうだ」。アテネ五輪柔道60キロ級で大会3連覇を果たした野村忠宏

日本柔道界には「強い、すごい」は数多くいる。だがこの男はその上に「天才」がつく。五輪柔道60キロ級で3連覇を果たした野村忠宏だ。「期待されていない」アトランタでは残り25秒、背負い投げで「金」。シドニーではたった14秒の秒殺で「金」。そしてアテネ。五輪競技108年で21人目、アジアでは初となるV3。日本は軽量での金メダルが少ないが、野村は3大会で15戦中、一本勝ちが12もある。〝平成の三四郎〟古賀稔彦は「どういう柔道であっても、即座に対応してベストな技を出せる」と天才を裏付けた。「豪快に勝って、豪快に負けて。そういう自分の柔道人生だったのかな」。2015年、競技人生に幕を下ろした。(^o^)

<アテネ五輪・2004年8月15日掲載>