ヘレン・マルーリス

リオ五輪表彰式でメダルを手にするヘレン・マルーリスと吉田沙保里。決勝の勝者も敗者も涙を流した
リオ五輪表彰式でメダルを手にするヘレン・マルーリスと吉田沙保里。決勝の勝者も敗者も涙を流した

五輪3連覇、2002年から世界選手権13連覇を成し遂げた女子レスリングの吉田沙保里が18年1月10日に会見を開き、現役引退を表明した。200人の報道陣が集まった。一番印象に残ったメダルについて聞かれると「最後の負けた試合(リオ五輪「銀」)。負けた人ってこういう気持ちだったんだと。負けて知ること、得るものがすごく大きかった」と語った。このリオで吉田を破った米国のヘレン・マルーリスは「3度の金メダルを獲得しても戦いの場に戻って来る。とても素晴らしい選手。研究するうちに敵ではないと思えた。多くのことを学んだ」とコメントした。マットの上にはうれし涙と悔し涙が流れたが、アスリートたちの戦場は「学ぶ」場所でもあった。(^o^)

<リオ五輪・2016年8月20日掲載>