井村雅代

リオ五輪シンクロ。チームFRで銅メダルを獲得した選手らと抱き合って喜ぶ井村雅代ヘッドコーチ。
リオ五輪シンクロ。チームFRで銅メダルを獲得した選手らと抱き合って喜ぶ井村雅代ヘッドコーチ。

スポーツ競技の指導者は誰でも厳しい。とりわけシンクロ(現アーティスティックスイミング)の井村雅代ヘッドコーチは「鬼、地獄、スパルタ」のどれもが形容されるほどだ。要はメチャメチャ厳しく怖く猛練習に明け暮れる。「私の仕事は下手な子をうまくすること」。リオ五輪ではチームもデュエットも銅を獲得した。チームは2004年アテネ銀以来3大会ぶり、デュエットは08年北京銅以来2大会ぶりだった。井村HCは04年に退き、中国代表HCを経て14年に復帰した。離脱者も出るが信念は貫く。「泣きながらの練習は当たり前。これ以上やったら病気になる、倒れるとかはプロだから分かる」。この日の人魚たちの涙は輝いていた。(lll ̄□ ̄)

<リオ五輪・2016年8月20日掲載>