スプリントは初参加の山口拳矢(24=岐阜)が、同種目を19連覇していた金子貴志を決勝で破り、初優勝を飾った。

競技経験がない山口は「高校スプリントチャンプの山田諒に走り方を教わった。あとはレースの中で感じをつかんだ」とセンスの良さを見せつけた。連覇が止まった金子は「対戦したらかなわないことが分かった。でも、強い人が出てくるのはいいこと」と後輩をたたえた。

レースを見届けた父ヤマコウ(山口幸二氏=日刊スポーツ評論家)も「びっくりした。経験もないし、翻弄(ほんろう)されて終わるだろうと思っていた」と喜びよりも驚きの表情だった。