【フィギュア】「しょまりん」宇野昌磨&本田真凜が初公開練習「これだけ多くのカメラ前でしたことは…」

練習を公開した本田真凜(右)、宇野昌磨組(撮影・滝沢徹郎)

フィギュアスケートでアイスダンスチームを結成した18年平昌、22年北京両五輪(オリンピック)男子メダリストの宇野昌磨(28)と、16年世界ジュニア女王の本田真凜(24=ともにトヨタ自動車)が14日、東京辰巳アイスアリーナで公開練習を行った。

5月に競技復帰と30年フランス・アルプス五輪出場を目標に掲げることを発表して以来、2人が練習を報道陣に公開するのは初めて。今秋に見込まれる全日本選手権予選会へ向け、新たな一歩を踏み出した。

愛称「しょまりん」の2人はこの日、約30分間リンクに立ち、北京五輪団体銀メダリストでアイスダンスの小松原美里さんが見守る中、曲をかけた通し練習や基礎練習に取り組んだ。息の合ったツイズルやリフトを披露したほか、向き合って振り付けを確認する場面もあり、一つ一つの動きを丁寧にすり合わせた。

練習後の取材では、2人を65人の報道陣が囲んだ。本田は「カメラの数に久しぶりに驚いた」と目を丸くしながらも、「普段通りの練習を皆さんに見ていただけた。試合まであと3カ月少しなので、いつも通り落ち着いて練習ができた」と笑顔。宇野も「シングルの時も、これだけ多くのカメラの前で公開練習をしたことはなかった」と振り返りつつ「日々どれだけいい練習ができているか自信を持っていたので、今日特別なことをするわけではなく、いつも通りを見せればいいと思っていた」と充実した表情を浮かべた。

5月の会見では、2人そろって「2030年オリンピックに出場することです!」と目標を宣言。宇野は「五輪がどれだけ難しいか分かっている」と基礎固めの重要性を強調し、本田も「やるからには勝てる状態で試合に」と覚悟を口にしていた。

宇野は24年5月にシングル競技からの引退を表明し、本田も同年1月に現役を退いていた。その後、プロスケーターとしての活動と並行しながら同年10月から本格的にアイスダンスの練習を開始。「五輪がどれだけ難しいか分かっている」(宇野)との考えから、試合を急がず基礎を徹底的に磨いてきた。

日本は今年2月のミラノ・コルティナ五輪でアイスダンス個人の出場権を逃した。30年五輪での出場を目指し、世界の第一線で活躍してきた宇野と、シングルで磨いた表現力を持つ本田による新チームが、本格始動した。【勝部晃多】