【フィギュア】濱田美栄コーチ、好発進の島田麻央に「待ちに待ったシニア」ロシア勢復帰にも言及

優勝し副賞の近江牛を手に笑顔を見せる島田麻央(撮影・前田充)

<フィギュアスケート:サマーカップ>◇12日◇最終日◇滋賀・木下カンセーアイスアリーナ◇女子フリー

世界ジュニア選手権4連覇で今季シニアデビューの島田麻央(17=木下グループ)が、合計220・58点で制した。ショートプログラム(SP)に続き、フリーもトップの138・77点。大技トリプルアクセル(3回転半)と4回転トーループを降り、今季2戦2勝とした。

濱田美栄コーチは「なかなかシニアに上がれなかったので楽しいです。ずっと待ちに待ったシニアでした」と思いを巡らせた。島田は年齢制限により、2月のミラノ・コルティナ五輪は出場資格を得られず。もどかしさを感じつつ、ジュニアの大会を39戦無敗で駆け抜けた。

シニアでも早速の連勝スタートとなったが「いつも勝たなくて良いと思っています」と力説。「いろいろな山の登り方があるので、どの選手にも『自分らしく』と伝えています」と思いを明かした。

国際スケート連盟(ISU)はウクライナに侵攻したロシアと同盟国ベラルーシの選手に対し、26-27年シーズンは中立選手(AIN)として国際大会への参加を容認。島田がエントリーしている9月のチャレンジャー・シリーズ(CS)木下グループ杯には、22年北京五輪銀メダルで4回転ジャンパーのイグナトワ(旧姓トルソワ)らロシア勢が参戦する。

濱田コーチは「今までとは違う戦いになると覚悟しています」と警戒。一方で22年北京五輪で発覚したドーピング問題に触れて「ドーピングはどうなっているのかなという思いもあります。クリーンなスポーツであることが絶対。これまで戦争で出られませんでしたが、フィギュアの場合、はじめに問題となったのはドーピングだった。そこはもう1度、見直すことが大事なのではないかなと思います」と私見を述べた。

北京五輪期間中には、ロシアのカミラ・ワリエワのドーピング違反が発覚。21年12月25日のロシア選手権で採取された検体から禁止薬物が検出されたことを受け、北京五輪団体金メダルなどの成績が全て無効となった上で、4年間の出場資格停止処分が下された。

そんな中、ロシアは同月内にウクライナへの侵攻を開始。以降はISUを含む多くのスポーツ団体がロシアとベラルーシ選手を国際大会から排除していたが、24年パリ五輪からは厳しい出場基準をクリアした選手において、AINとしての出場を認めている。