2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)フィギュアスケート女子の銀メダリストで、5月に現役を引退した坂本花織さん(26)が23日、大阪市内のAlpen OSAKAで行われたアディダスジャパンのトークイベントに参加。ファンの前で競技生活でのエピソードや苦労などを笑顔で披露した。
5月に引退してからの生活を問われると「現役から指導者、プロスケーターに変わったり、結婚して一緒に住むようにもなった。全部が自分の競技向上のために動いていたのが、人のために動くようになったので、ガラッと生活が一変しました」。現役時代から180度変わった生活を「元の生活と変わりすぎて、全部真逆のことをやっているので、全てのことが新しすぎて、めっちゃ楽しいです」と伝えた。現役時は午前6時15分からの朝練のため、午前4時45分に起床していたが、その時間にも変化があるといい「10時ぐらいに起きても誰にも怒られないという生活をしている」と笑った。
指導者としての日々についても言及。「選手の時は自分の時間だけリンクに行けば良かったけど、指導者は小さい子から大きい子の最後の時間までいるので、2~3時間はリンクにいることが多いので、その変化は大きい」と、小2~24歳までの選手を受け持つ日常を紹介した。
中野園子コーチの教えを参考に努力を重ねていることも明かし「私は言いたいことをオブラートに伝えてしまうけど、それは伝わりきらない」と自身の特徴を伝えた上で、恩師の指導を紹介。「中野先生はズバッと、誤解がないように伝える。言われる側は聞いた直後に泣いちゃうこともあるけど、後々言われたことを思い返すと『今この瞬間のためだったのか』ということが多かった」と経験を踏まえて振り返った。
今は指導者として必要な厳しさを身に付けるための努力の真っ最中。「自分は人に嫌われるのが嫌だと思って、なるべく優しい先生でいたいと思うけど、中野先生から『優しいだけじゃ選手は育たない』と言われているので、ちょっとずつ、ちょっとずつ腹をくくり始めている感じです」と笑顔で話した。