【フィギュア】住吉りをん優勝「転倒覚悟で入れていた」4回転ジャンプ挑戦は「譲れない」

表彰式に登壇し、ポーズをとるシニア女子1位の住吉りをん(撮影・山本朝陽)

<フィギュアスケート:東京夏季競技大会>◇第2日◇23日◇東京辰巳アイスアリーナ◇女子フリー

ショートプログラム(SP)首位の住吉りをん(23=オリエンタルバイオ)が、合計179・03点で優勝した。

冒頭に4回転トーループに挑戦したが、両足着氷。「全然練習が間に合っていなかったので、とりあえず入れた感じ。転倒覚悟で入れていたので、そこは一つつよかったかな」と振り返った。

一方で、「トリプルトリプル(2連続3回転ジャンプ)を入れるために4回転を入れたので、『ちょっと何やってるんだよ』っていうのは自分では思っています」といら立ちも見せた。

大技を構成に入れたことについては「(今季からフリーのジャンプが)6本になるところで、いろいろ構成は考えたけど、やっぱりここは4回転を入れるところは、自分自身として譲れない部分。最初の目玉として持っていきたいなと思った」と説明した。

昨シーズンの成功率の良さも背景となり、高い基礎点を狙うための住吉なりのこだわりでもあった。

2023年にISU公認大会で日本女子初の4回転トーループの成功者となった。

今季は4回転ジャンプの成功率を高めるため2月から新しいトレーナーの指導下で肉体改造に注力してきた。重さ10キロのバーベルや5キロのメディシンボールを使ったトレーニングで全身を鍛えてきた。

新たなフィジカルで挑むだけにジャンプ練習でも微調整が求められる。

「4回転の練習が全然追いついていない状態。変わった体に合わせるところが今後の調整だと思いますし、自分の筋力をどうやって氷に伝えるか。空中に持ってくかだと思う」。

次戦は10月の東京選手権。「先生からのアドバイスもいただいて、いろいろ慣れつつ、理論的にも考えつつやっていけたら」。

美しく、高く、強く。再び4回転を降りるため、住吉はさらなる進化を追い求めている。【泉光太郎】