【フィギュア】男子の中田璃士がシニア転向後初V、18歳の抱負に「責任感をもっと持たないといけない」

シニア男子 優勝を飾り笑顔を見せる中田璃士(撮影・たえ見朱実)

<フィギュアスケート:東京夏季競技大会>◇第3日◇12日◇東京・田中貴金属アイスアリーナ◇シニア男子フリー

世界ジュニア選手権2連覇の中田璃士(18=MFアカデミー)が、シニア転向後、初優勝した。合計244・56点。8月23日のショートプログラム(SP)で87・77点の首位からトップを譲らなかった。

1本目は4回転サルコーを着氷し、スタンドからの歓声を浴びた。しかし、3本目の4回転トーループからのトリプルアクセル(3回転半)は抜けてしまい、決めきれなかった。

「練習からもよかったですし、4T(4回転トーループ)、3A(トリプルアクセル)がパンクしたので、そこは悔しい。でも、今の段階にしてはいい状態。グランプリまであと1カ月あるので、全然大丈夫だと思います」と振り返った。

今月、シニア初挑戦となった国際大会のチャレンジャー・シリーズ(CS)木下グループ杯ではSP首位発進。しかし、5日のフリーでは今季からのルール改正で、同じ種類のジャンプは最大3本までの制限があった中、4本目のトーループを跳んだことで、得点が無効となった。結果は総合5位に終わった。

「二度と繰り返さないようにしたい」と強い気持ちで挑んだ。屈辱を受けた同じ田中貴金属アイスアリーナで再び舞った。

約1週間の練習ではジャンプの量を増やすとともに、演技のつなぎの部分を見直してきたという。「もっともっと練習していかないと完璧にはならない」と高みを見据えている。

8日に18歳の誕生日を迎えた。スケート仲間や2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)男子銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ)から祝福を受けた。両親からは指輪をプレゼントされたというが、「あまりつけないけど、特別な時につけたい」と今は飾ってあるという。

成人の仲間入りを果たし、「責任感をもっと持たないといけない。しっかり自分に責任をもって、これからの選手たちが自分のことを見て、憧れてもらったりできるような人になりたい」と抱負を口にする。

10月下旬から始まるグランプリシリーズに向けては「グランプリでしっかりと合わせるのが一番大事。優勝を目指して頑張っていきたい」。期待の新星の物語はここから始まる。【泉光太郎】