<フィギュアスケート:全日本選手権アイスダンス予選会>◇1日◇ALSOKぐんまアイスアリーナ◇アイスダンス・フリーダンス(FD)
本田真凜(25)宇野昌磨(28)組(トヨタ自動車)は、FD87・02点の合計145・70点をマークした。暫定トップに立ち、最後は前日のリズムダンス(RD)と同じ4位になったものの、合わせて2種目を完遂したため、全日本選手権(12月24~27日、大阪・東和薬品RACTABドーム)の出場権獲得が確定した。
愛称「しょまりん」が公式戦デビュー戦で、二つのプログラムを滑り切った。
FDは「四季」。アイスダンスの22年北京五輪米国代表ジャンリュック・ベイカー氏の振り付けで、宇野が鳥、本田が花を表現し、季節の移ろいを描いた。リフトも決めると歓声が上がった。
演技終了の瞬間は、ともに万感の表情で両手を握り合い、たたえ合った。
前日のRDは58・68点で4位発進。チケット完売で超満員の会場には、大きな拍手と「しょまりん」コールが響き、フィニッシュポーズを解いた後も2人は見つめ合ったままだった。
宇野は「どんな点数が出ても『今日よく頑張ったね』という気持ちは変えたくない」。本田も「デビュー戦として本当に上出来だった」と振り返り、大会に同行した恩師ステファン・ランビエル氏は涙を流した。
ともに現役を退いていた24年の10月に、宇野が本田を誘ってカップルを結成。今年5月に発表し、目標を30年フランス・アルプス五輪出場に定めた。シングルで五輪2大会連続メダル(銀銅)世界選手権2連覇の宇野と、16年世界ジュニア女王の本田は、小松原美里さんらの指導を受け、ひざを曲げるタイミングから2年間積み上げてきた。デビュー戦の2日間を終え、次に控えるのは12月の全日本。「しょまりん」が、新たな道を突き進む。【勝部晃多】